2008年2月14日
【研究講座】起業の夢を実現する 株式会社モンベル代表取締役社長 辰野 勇

実施記録:
講演「夢と冒険」 (パワーポイントを使って)
体の弱い少年時代であった。
高校1年生の時にハインリッヒ・ハラーの「白い蜘蛛」を読み、影響を受けてアイガー北壁登頂を夢見る。
1969年アイガー北壁へ挑戦し成功、登頂後3大北壁への挑戦意欲がわく。
続いてマッターホルン北壁に挑戦し登頂成功。
その後冒険の矛先は山から川(カヌー)に変わった→ネパール・黒部川などの探検
その後に起業。
寄付していただいた幼稚園バスを改造して、社長として得意先を訪問しながらの九州から北海道までの一年かけての旅 「社長室はキャンピングカー」。
パラマウント・チャレンジ・カヌー 障害者カヌーに取り組む。
障害を持つ方にカヌーを教える。
障害を持っても自由に動き回れるカヌーの魅力を逆に障害を持った人に教えられる。
高校卒業時、大学行かないと決めて名古屋に住み込みで就職をする。
アイガー北壁を登頂後に結婚して、仕事を辞める。
就職活動後、商社に入り繊維の勉強をする。山の会社をするつもりが繊維と出会う。
28才の誕生日にひとりで会社を起こす。株式会社の資金は全く0だったが、母親から借金をして設立資金を1週間預けて引き上げた。
起業時には一銭もなかったから、知恵を使った。
最初の仕事はダイエーのショッピングバックを作る企画会社。
企画会社は知恵を出す→手を出すが金を出さない。
2ヶ月目から黒字 ビジネスは算数の世界である。
現在年商300億円、従業員1000人の企業となった。
始める当初は山用品市場の500億円の1/5でも取れるようになればいいと思っていたが、3/5を取るにいたった。しかし市場に限界があるので年商が1000億円に成長することはありえない。
会社は家業にするか企業にするかどちらかである。
家業にするとどんどん熟練するが、平均年齢もどんどん上がる
モンベルは企業にする選択をした。
毎年若い人を入れて平均年齢を常に下げる工夫をした。
もちろん人を雇うためには売上を上げなければならない。
ジェネレーションギャップが無い。企業としての競争力も失わない。
山にこだわりながら、マーケット規模を拡げる
ヨーロッパに少しづつ拡大する。小さな世界戦略。
起業家はパッションがなくてはならない
冒険家である私は怖がりである。だから無茶はしない。
勉強のできる者は 集中力 持続力 判断力の3つの力を持っている
自分は山のぼりでこのことを学び鍛えられた。
そしてもっと大事な力は決断力である。
これも山のぼりで身につけた
「辰野さんはどんな決断をしましたか?」(日経新聞対談にて)
30年間で7回ある。
あえて困難なことを選ぶとき→決断!
葛藤と迷いは常にある。しかし「行く」と決めたら後ろを振り向かない
パタゴニア → ショイナードとの出会い
日本でパタゴニアを売ってほしいと請われる。決断をした。
その後売上の30%あったパタゴニアをやめる決断をした。
このまま30%にしがみついていたらダメになる、そう考えた。
恐がりだからこの決断をした。
質疑
(受講生)これまで困ったなと思ったことがあれば聞きたい。
辰野 いろいろあると思うが、自分は苦労などと感じていない。あると思うが思い起こせないぐらい。障害や、苦労と言われることを乗り越えることを楽しんでいる→これも登山で学んだこと!
(受講生)自分は起業家に向いていない人かなと思っている。自分に足らないところを周りが盛り立てるという形なら可能でなのでしょうか?
辰野 大いにあるでしょう。会社をひとりで作ってきたように言ったが、みんなの力でやってきた。大事なのは同じ思いを持つこと。採用するときに、ひとりづつ採用してゆこうと思っている。思いを伝え、固めてから(染めてから)。土台を作る。わが社には優秀な社員がいます。
カリスマが(首長)いてひとりで引っ張っていくのではない。
(受講生)夢を持ち続けている。持ち続けることは苦しいと思った。
辰野 誤解があるかも。夢はすごいこと・・・ではない。思い続けることが大切。
以前会社を辞めたいと言い出した若い社員に辞めて何をしたいのかと聞くと「映画監督になりたいのです」と答えた。「どんな映画を作りたい?」と問いなおした。『監督になる』というのは目的ではない、監督になってどんな映画を作りたいのか、何をしたいかをはっきり持つことが重要である。
実施後の感想等:


