2009年10月 3日

社会を変える市民力~奈良町の町並み保存運動から市民主権型自治体構築へ    木原 勝彬(ローカル・ガバナンス研究所所長)

木原先生1.JPG 奈良市の旧市街である奈良町の町並は歴史的・文化的資源であるという観点から、奈良町の町並保存運動を長年されてきた。活動を通じて行政の開発に住民のまちづくりビジョンが欠落していると感じられ、民間がイニシアティブをとる事を提唱・実行された。活動により議会は都市景観条例を制定、町並保存と住民が住みよいまちづくりが進み、結果的に観光客を呼び込む事に成功した。奈良町再生の経験から自治会・団体・市民のネットワークが課題を共有し話し合う場を構想され、奈良市長・市議会議員選挙立候補予定者と市民による大討論会を企画した。当選後もマニュフェストが実行・達成されたか市民がチェックすることで「市民統制」、「市民の行政力」による自治体改革(市民主権方の自治体)の必要性を説明された。また、社会的・地域的問題に関して、税金の配されるバランスは各地域の需要や役割分担(行政・市民・連携)に最適化すべきで、そのためには地方分権(地域の意思を伝えるシステムの構築、税金使用の自治的決定権)を進める重要性を説かれた。


 受講生からは行政を巻き込む具体的方法、持続的活動のための後継者づくり、人の巻き込み方などについて質問が出た。担当者・トップに同時に提案(企画提案書)を働きかける方法、後継者づくりの難しさ、個別やイベントを通じて地道に参加者を募りマスメディアを利用して情報発信していく方法など具体的に説明いただけた。


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