2009年10月31日

ネットワーキング概論~参加型コミュニケーションデザインの観点から    山口 洋典(同志社大学大学院総合政策科学研究科 准教授・浄土宗應典院主幹)

山口2.JPG ネットワークを生かすことがネットワーキングである。経営資源(ひと・もの・かね・情報・人脈・発想)を借りて何とかしていく、足りないことを補い合うことが大切で、まず私から誰かを信じて頼る(借り物競争の視点)ことでお互いの信頼を作っていくことが出来ると説かれた。また、模式的に考えると、組織は掛け算でグループは足し算で表される。組織は多様性をみるため、例えば個性が重なり合えば大きなパワーとなるが、誰かがマイナスを発せば大きなダメージを被ることもある。組織に負の力をださせないためには組織を最適化しなければならず、そのために自分がしたいこと・出きること・あなたが出きること・他人がしたいこと・われわれがすべきことを考えてすり合せるという、個人の思いを社会へ転換させる視点が必要であると説明された。


 ネットワーキングの実例として、自身が参加された滋賀県草津市の地域通貨の取り組みとその終焉について紹介された。その中で「信頼」と「信用」の違いを解説され、人と関わる力を付けるための基本的方法と、人とつながるための知恵として「自分で出来ることは自分だけでやらない(自立と孤立は異なる)」「他人に迷惑をかけることを恐れない(迷惑を掛け合ってつながりが活きる)」「一人だけではとてもできそうにないことをする(できる+したい+すべきことに挑む)」という点を参考文献ともに紹介された。

 受講生からは地域通貨の活動について質問があがり、メディアに出たことで発生した問題点、対応方法、組織内の方向性の違いなどを解説された。


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