2009年11月14日

「国際協力支援」で起業する 2    門田 瑠衣子(エイズ孤児支援NGO-PLAS 代表理事)

門田1.JPG エイズ孤児とは片親または両親をHIV/AIDSで亡くした18歳未満の子供で、必ずしも本人が感染しているわけではない。昨今先進国においてHIV/AIDSは通院し投薬すれば寿命まで生きられる病気である。世界のHIV/AIDS感染者中68%、感染死亡者76%がアフリカで、平均寿命が30代という国もある。世界のエイズ孤児は1500万人(2005年)だが来年には2500万人以上が想定され、1500万人中1200万人がアフリカに集中する。エイズ孤児が増加する背景は、「エイズ孤児を産む→親の死→親戚や近所の人に引き取られる→差別→教育を受けられない→公衆衛生の知識を得られない→HIV感染のリスクが高まる→またエイズ孤児を生み出す」という悪循環にある。門田氏によるとエイズ孤児は他の孤児よりも深刻な差別や偏見にさらされており、引き取り手すらおらずに14、5歳の年長者が親代わりとなり子供だけで生活しているグループもある。


 プラスの活動は、エイズ孤児への教育支援、エイズ孤児への差別解消、HIV/AIDS予防啓発活動、母子感染のリスクを持つカップル・妊婦への支援、コミュニティ(エイズ孤児の受け皿となる)の自立支援、エイズ孤児の認知度向上で、エイズ孤児支援に特化した日本で初めてのNGOである。多数の大手企業や芸能人、有名漫画家等との協力支援関係が太く事業規模も大きい。プラスの特徴は「あげる支援ではなく地域と協働開発」する点にあり、住民参加を促し自立を一緒に模索する所にある。地域とともに建設した小学校では、現地の農業従事者を招いて農業の授業を行い収穫した作物を保護者に渡したり市場で販売することで小学校の運営資金としている。また、地域のリーダーをHIV/AIDS啓発活動の運動者へ育成し、母子感染や検査に関する知識を伝えている。現在の活動域はケニヤ・ウガンダの一部県だが、今後は広い展開を目標とされている。


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