2010年1月 9日

NPO・社会的企業で起業するということ~NPO法人edgeでの支援・評価事例から    古野 茂実(NPO 法人edge 理事)

古野さん.JPG 「edge」とは、Entrance for Designing Global Entrepreneurship の略で、「若者たちに向けて、社会起業家へとつながる扉を開く『きっかけ』、『チャンス』を、 ビジネスプランコンペという取り組みを通じて提供する」ことを目的に2004年より活動を開始され、2008年4月に法人格を取得、今年度までに5回ビジネスプランコンペを開催した。その特徴は、通常のコンペとは異なり、プランの完成度や実現性を高めるブラッシュアップの機会を集合研修(合宿)、個別メンタリングなどで提供する。 さらにそのプロセスを通して、起業家や起業家を支援するサポーターとのネットワークや社会起業に挑む人々との出会いなど、 若き社会起業家を育てるコミュニティづくりも目指している。


 社会問題は増える一方だがそれを解決するプレイヤーの数(社会起業家)は足りていない。本来、力のある人は自分で起業し活躍するが、それではプレイヤーと解決手段(社会事業)が追いつかないので、実事業を輩出し支援するサービス(ビジネスプランコンペ+コンサル)とその人たちをサポートするコミュニティの創出を提供する。日本の高齢化は急速に上昇しており、10年後の生産性は現在比で1.5倍必要である。今から若者達には生産性を上げるために本気でスキルを身に付けて活動してもらう必要がある、といういうのが活動背景と事業内容である。


 edgeのビジネスプランコンペでは「本気」度を確認するため自己と向き合う場が設けられており、参加者にとっては一番過酷な時となる。古野氏は「本気」は嘘をつくとすぐバレるのであり、理屈ではないという。受講生からの質問に対しても「本気で」対応され、受講生達は自己の「本気」と向き合う重要性、人の話を聞いて思いを「成仏させる」必要性などを痛感したようである。古野氏は実際にedgeのコンペで入賞されたうち「本気度」が高い事例、成功している特徴、edge代表者の田村太郎氏(ダイバーシティ研究所所長)の起業家として優れている点の紹介をされた。古野氏も言われたが、現場系の各プレイヤーの本気度、状況、特徴はいくらインターネットが発達してもWEB上では表れない。古野氏の説明をうかがうことで受講生達はedgeの空気を一部感じることが出来たようだ。「心に汗をかくこと」、「自分の本気・心を揺さぶられたことから逃げない」などハッとさせられる瞬間の多い講義であった。


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