2010年1月23日

自治体とのパートナーシップによる実践型環境体験学習の展開    丸谷 聡子(明石のはらくらぶ 代表)

丸谷さん.JPG 丸谷氏は昨年度の受講生である。受講以前から自身の野鳥に関する知識を活かしてボランティア活動をされ、小学校での自然学習指導を実施されていたが、ご自身の活動上の悩み、直面した問題(行政や学校との協働について)をきっかけに昨年度受講された。丸谷氏は書道家・そろばんの指導員など多彩なスキルをお持ちで、受講時の講師より「ボランティアで胸を張っていたらダメ、事業に変えていくことを考えてみては」というアドバイスと、「個人だけでは自分の想いは伝わらない」こと認識された。丸谷氏いわく現在は「社会起業というよりは、まだ社会貢献の状態で活動の点と点が線になり、やっと3Dになってきた」と。

 P.F.C.(Pitch for Change:2009年3月1日)の際に、「環境体験学習サポートセンター」をセクションの一つとして立ち上げ、兵庫県が実施を決定した環境体験事業(学校側が校区内の自然環境を知らなかったり現場の先生に知識がなく、兵庫県が実施を決定しても現場で対応できない状況)に対し、丸谷氏のサポートサービスに関するチラシを作成して県下の教育機関、先生等ピンポイントで配布された。また、P.F.C.で指摘された丸谷氏以外に指導できる人員の確保(自然学校仲間のネットワーク作り)にも成功したことにより、以前より関係があった小学校に加え、本年度は新規の学校が倍増した。

 葉っぱや虫が触れない子ども達が、授業を1年経験したことにより、落ち葉に包まって遊ぶようになった様子や、子ども達が体験を通して作成した可愛らしい絵本を紹介され、愛情一杯に授業されていることがうかがえた。丸谷氏が、受講のきっかけとしていた教育機関・行政との協働に関し、教育委員会と担当先生との話し合いに参加できるようになったこと、市・県から手伝いか来てくれるようになったこと、ピンチをチャンスにかえる発想の転換ができるようになったことを成果として上げられ、「小さなイノベーションの積み重ねを感じる」とおっしゃっていたのが非常に印象的であった。 受講生からは、事業としての収支やサポート体制・カリキュラムなどについて質問があがり、現在の課題・展望とあわせて回答された。


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