2010年2月20日

残された時間を自分らしくもう一度生き直したい    芝山 隆史(JCDAキャリアカウンセラー/大手通信会社 勤務)

芝山さん.jpg  受講生にとって身近な先輩として、P.F.C.に関する注意点や事業化を意識する際の課題を説明された。
 一昨年、経済状況の悪化から派遣切り問題や労働環境の悪化が著しく、以前より働く意味や個人の幸せに関して取り組んでいたキャリアカウンセラーの芝山氏は、同じく問題視されていた農業の衰退(自給率低下、担い手不足等)問題を人材ビジネスで解決すべく、意欲的に関連機関や団体へ出向き研究・実践されP.F.C.で発表された。勤務先でも積極的に事業の提案を行い、社内ベンチャーという可能性も探られた。しかし、一般的なサラリーマンと同じく、高度経済成長期以降の産業主義的な社会・生活スタイルに疑問を持たずに邁進されてきた芝山氏は、受講期間中の入院手術療養生活等、様々な身体的限界に直面し、「これまでの生き方を変えて、人生の残りで何が出来るのか」という自分自身と現代日本社会に共通する本質的なキャリアチェンジへの思いを持つようになった。


 芝山氏は当時のP.F.C.の発表内容を披露されながら、病や自身の職場環境の変化、大学院での勉学を経験したからこそ、発表当時、潜在的にはあったが気づいていなかった問題意識が、今見えると述べる。芝山氏は、大学院進学後に授業を通して、自然とつながる農的生活リズムの大切さ、収穫や農産物加工作業での集団作業における人とのつながりの安堵感等を体験した。さらに職場では、CO2削減と携帯販売事業を結びつける社会実験を取り組んだ。そんなある時、ふとしたきっかけで山へ登った際に、五感で山を感じることで非常に癒されることに気づき、芝山氏自身の興味の重点が農業そのものではなく「人間」にあり、最終的には現代社会の「人間の幸せの再構築」がしたかったのだというポイントに行き着いた。芝山氏は現在、身近な「森林セラピー基地」の活用や運動療法・生活習慣改善を目指したノルディックウォーキング活動へ向け準備をされている。芝山氏は、性急に事業化を意識しすぎて最も大切な自分の感性を見逃してしまうことがあるので、P.F.C.を直前とする今、もう一度事業プランを見直すことを最後に忠告された。


 受講生からは芝山氏の森林セラピーに関する事業化の可能性や社内ベンチャーの立ち上げの難しさ等に対して質問があがり、回答された。


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