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2006年2月26日

講演会「自然農・自給農」

今年の4月から開設されるソーシャル・イノベーション研究コースでは、
「食科学・食育論」や「自立・自給型生活論」といった科目を新たに設けるなど、
「食」や「農」を大きなテーマの一つとしています。
また、大原三千院近くに田畑付きの農家を借り、実際に農作業にも挑戦し、
地域に根ざし都会と結んだ「農」が持つ社会変革の可能性を追求します。
そうしたソーシャル・イノベーション研究コースの開設を記念して、
九州は長崎県の五島と江迎町で先端的農業を営むお二人をお招きし、
真の持続可能性を実現する農業実践と農的生活について存分に語っていただきます。
皆様のご来聴をお待ちしております。

                 記

日 時:2006年3月4日 (土) 午後3時〜午後6時
場 所:同志社大学今出川キャンパス 博遠館303演習室

講演1:「自然農——土にこだわり、土とともに生きる」
林 由美子(はやし ゆみこ 農業生産法人(有)味菜自然村経営 長崎県北松浦郡江迎町在住)

講演2:「自給農——自己完結型田舎暮らしの論理」
歌野 敬 (うたの けい 長崎県五島市有川町広の谷在住)

予約不要・来聴無料

2006年2月25日

「企業と市民によるソーシャル・イノベーションは可能か」

コミュニティシネマシリーズVOL3として
映画「ザ・コーポレーション」プレミア上映とダイアログを行います。

「企業と市民によるソーシャル・イノベーションは可能か」

映画「ザ・コーポレーション」は、昨年末より東京で大ヒットしている、カナダ発の異色のドキュメンタリー映画。
耐震設計偽装問題やライブドア事件など相次ぐ今だからこそ、目からウロコの問題作として話題です。
当日は、一般公開を前に映画のプレミア上映と、「企業と社会」の問題を市民の視点からどうとらえるべきか、刺激的な論戦を展開します。
あなたとともに「ソーシャル・イノベーション」を考える貴重な場となることを願い、開催します。
「これ、すごいよ、必見」(坂本龍一)

《映画「ザ・コーポレーション」情報》 
http://www.uplink.co.jp/corporation/

【映画上映概要】
■タイトル:映画「ザ・コーポレーション」プレミア上映
        「企業と市民によるソーシャル・イノベーションは可能か」
■日時:2006年3月10日(金)18:00開演(21:40閉会予定)
■会場:應典院本堂ホール(地下鉄日本橋、谷町九丁目より徒歩8分)
     http://www.outenin.com/otenin_6.html
■主催:應典院寺町倶楽部
■共催:同志社大学大学院総合政策科学研究科 
http://sosei.doshisha.ac.jp/si/
■協力:アップリンク・シネ・ヌーヴォ・edge実行委員会
■後援:社会福祉法人大阪ボランティア協会
    特定非営利活動法人大阪NPOセンター
    特定非営利活動法人きょうとNPOセンター
    特定非営利活動法人関西国際交流団体協議会

■料金:1,800円(前売り券1,500円) 学生1,500円
     企業の社長は割引 1,000円(名刺を提示)

【スケジュール&ダイアログ】
18:00 開会の辞
18:05 映画「ザ・コーポレーション」上映
20:30 休憩
20:40 ダイアログ
「企業と市民によるソーシャルイノベーションは可能か」
     ゲスト:新川 達郎氏(同志社大学大学院総合政策科学研究科長・教授)
         田村 太郎氏(edge実行委員会・実行委員長)
     コーディネーター:山口 洋典(財団法人大学コンソーシアム京都研究主幹)※

 ※2006年度より應典院主幹就任予定
21:40 終了

【メッセージ】
CSR (企業の社会的責任)という言葉が巷間を賑わせるように企業は、いまや収益だけでなく、環境や社会的側面も、経営の全プロセスに組み入れることが、21世紀の企業競争力の源泉となろうとしています。
 それはまた、これからの企業経営にとって企業サイドからの変革だけでなく、市民サイドからの変革が求められていることの証左でもあります。
 “資本主義社会サバイバルシネマ”と銘打った映画「ザ・コーポレーション」は、政治システムを超えてグローバル化した企業の正体を数多くの貴重な証言によって浮き彫りにしながら、日々の暮らしや文化が市場によって支配されているのではないかという問題を提起します。
 企業を変えることは、社会を変えることに他なりません。それは企業だけが負う責任ではなく、私たち市民一人ひとりの応答と参加の責任であり、両者の協働関係によるCSR はよい社会を創り出す「ソーシャル・イノベーション」を実現していく上で重要な幹のひとつに位置づけられるものといっていいでしょう。同時に、いま日本の新しい経営システムとして誕生しつつある、コミュニティビジネスや社会起業の透視図としても、この映画から学ぶものは少なくありません。
 一方的な企業糾弾という壁を超え、企業の変革を通して、私たち市民に何ができる
のか、この映画が新しい「ソーシャル・イノベーション」を考える貴重な契機となることを願ってやみません。

2006年2月17日

オフキャンパス拠点の農家です

4月より、ソーシャル・イノベーション研究コースのオフキャンパス施設として稼動する大原の農家はこんなところ。

このあたりにしては、日当たりも抜群ですので、心地よい農村空間を約束してくれています。

DSC05936.JPG

入り口です。ここに「ソーシャル・イノベーション研究コース」の暖簾?がかかります。
DSC05997.JPG


町家に続いて、こちらも改装がスタートするところです。
追ってご報告させていただきます。

2006年2月13日

講演&シンポジウム——命と食と農をいかにつなぐか?

2006年4月同志社大学大学院総合政策科学研究科
ソーシャル・イノベーション研究コース開設記念
講演&シンポジウム——命と食と農をいかにつなぐか?

ソーシャル・イノベーション研究コースウェブサイトでも、内容を紹介しています。

 食は私たちが生存し成長していくために欠かせないものです。食は私たちの命に直結しています。しかし、いま、その食が、そしてその食を生産する農業が、危機的な状況にあります。低下し続ける食糧自給率、増え続ける人造的・人工的食品や添加物、BSE問題、衰退し様変わりしていく日本の農業。食や農を脅かす問題は日々拡大し深刻化しています。社会の病理に果敢に立ち向かい、「良い社会(Good Society)」の実現を使命とする実践型研究者養成を目指す「ソーシャル・イノベーション研究コース」においては、食や農の問題は解決すべき最優先課題の一つと言えます。だからこそ、私たちは京都市郊外の大原に農家と農地を学外研究施設として確保し、食と農の問題に正面からとり組もうとしているのです。
 今般、このような観点から、健やかな命を生み育てていくために、食と農はいかにあるべきかを主題とした講演会およびシンポジウムを下記の要領で開催することとなりました。つとにスローフード運動を立ち上げ、最近では、国際的なスローフード大学を設立したイタリアからも講師をお招きし、また食育、農政、料理、そして農業の現場で活躍しておられる気鋭の論客をお迎えし、実りある議論を期待したいと思います。

日時:2006年3月11日(土)午後1時開場〜午後5時30分終了予定
場所:同志社大学今出川キャンパス明徳館1番教室 京都市上京区今出川通烏丸東入ル

挨拶:13:20〜13:25 新川達郎 (同志社大学大学院総合政策科学研究科長)

第1部 講演 「スローフード運動の原点とは?」
講演1:13:30〜14:00 「国際スローフード運動の理念と課題」
         ジャコモ・モヨーリ(国際スローフード協会・日本担当理事)
講演2:14:10〜14:40 「食科学教育の国際的展開」
         ビットリオ・マンガネリ(イタリア・スローフード食の大学理事長)
講演3:14:50〜15:20 「スローフード日伊比較論」
         石田雅芳(イタリア国際スローフード協会本部勤務)

第2部 シンポジウム:15:30〜17:30 「命と食と農をいかにつなぐか?」

パネリスト(50音順)
大谷 貴美子(京都府立大学人間環境学部助教授、食教育・食事学専攻)
勝野 美江 (農林水産省消費・安全局消費者情報官補佐)
長澤 源一 (長澤農園 経営)
中東 久雄 (「草喰なかひがし(Sojiki Nakahigashi)」経営)

コーディネーター
今里 滋 (同志社大学大学院総合政策科学研究科教授)

■講演者&パネリスト プロフィール

ジャコモ・モヨーリ 国際スローフード協会・日本担当理事
Giacomo Mojoli
スローフード・ジャパン名誉会長/1955年生まれ。元国際スローフード協会副会長。現在は日本担当理事。ミラノ大学哲学科卒業後、数年間にわたりコミュニケーション、マーケティング、広告言語の分野で教鞭をとる。その後、食、ワイン評論家として活動。
『Italian Wine』、『Wines of the World』などの著書がある。ガンベロロッソ社とスローフード協会が共同で出版するVini d'Italia(『イタリアのワイン』)では最終選考委員の一人を務めている。近年はスローフード協会のイタリア国内外の公式スポークスマンとして、国際的連係に取り組む。またイタリア内外の20の都市が参加するスローシティ・ムーブメントにおける公式代理人、さらには、「生物多様性を守るためのスローフード基金」のメンバーとしても、イベントの立案、運営などに当たっている。また、ガストロノミー、ワインの専門家として、RAI(イタリア国立放送)を始めとするテレビ、ラジオの番組制作にも関わっている。

講演2:14:10〜14:40 「食科学教育の国際的展開」
ビットリオ・マンガネリ イタリア・スローフード食の大学理事長
Vittorio Manganelli
 1950年生まれ。1975年トリノ大学文学部卒後、トリノ市立図書館勤務。文化活動部門統括を経て2001年、スローフード協会の招請により食の大学理事長(本部及び学部:ピエモンテ州ポレンツォ、大学院:エミリアロマーニャ州コロルノ)となる。多年にわたりスローフード協会と協働し、ワインガイドブックVini dユItalia及びレストランガイドGambero Rosso(『赤いエビ』)の編集に携わる。また、ワイン学(試飲を含む)のコースを多数、監修・主催。

講演3:14:50〜15:20 「スローフード日伊比較論」
石田雅芳 (イタリア国際スローフード協会本部勤務)
Masayoshi Ishida
1967年福島県生まれ。同志社大学文学部美学及び芸術学科卒業、同大文学研究科修士課程(哲学専攻)修了。1994年よりロータリー国際奨学生としてイタリアへ渡る。1998年フィレンツェ市公認美術解説員。2002年より、北イタリアにあるスローフード協会本部に勤務。協会唯一の日本人スタッフとして活躍。協会理事ジャコモ・モヨーリとのコンビは、日本ではもはや協会の顔となっている。金丸弘美氏との共著『スローフード・マニフェスト』(木楽舎、2004年)は、協会の哲学を分かりやすく解説したもの。日々協会本部と日本との橋渡し役として、重要な役割を果たしている。

第2部 シンポジウム:15:30〜17:30 「命と食と農をいかにつなぐか?」
パネリスト紹介(50音順)
● 大谷 貴美子(京都府立大学人間環境学部助教授、食教育・食事学専攻)
Kimiko Ohtani
1980年3月大阪市立大学大学院生活科学研究科博士後期課程修了(学術博士)。その後、武庫川女子大学家政学部、大阪市立大学生活学部勤務を経て1996年10月より現職。関西消費者協会理事、京都市消費者保護審議会委員、表示・包装適正化部会会長、微量栄養素研究会評議員、日本栄養改善学会評議員、日本調理科学会近畿支部常任委員。最近の著書として『食の安全』(共著、NTS)、『野菜新書』(共著、朝倉書店)、『色から見た食品のサイエンス』(共著、SCIENCE FORUM)、『水の特性と新しい利用技術』(共著、エヌ・ティー・エス)、『食 Up to Date』(共著、金芳堂)、『高齢者の発達を支援する環境づくり』(共著、ナカニシヤ出版)等がある。

● 勝野 美江 (農林水産省消費・安全局消費者情報官補佐)
Mie Katsuno
京都大学農学部農林経済学科卒業後、1991年農林水産省入省。総合食料局商品取引監理官補佐、消費・安全局消費者情報官付企画官を経て、2005年1月より現職。 この間、1998年には、農林水産省中国四国農政局「食農教育推進プロジェクト・チーム」事務局、2000年には、農林水産省近畿農政局「食・農・環境学習支援プロジェクト・チーム」事務局、2003年には、農林水産省子ども白書作成ワーキング・グループ主査として『「いただきます」が言えた日〜卓也ともう一つの世界』を作成。

●長澤 源一 (長澤農園 経営)
Genichi Nagasawa
京都は太秦(うずまさ)で代々農業を営む農家の17代目。農業に従事して約10年後に、ナスの農薬散布中2年連続で体調不良に見舞われ、それを契機に慣行農業を見直し、無農薬有機栽培の道に進む。産みの苦しみを経て、2000年夏には京都の超一流料亭「嵐山吉兆」に野菜を納品できるまでに。2001年4月に有機JAS規格が認定されると、太秦で最初のJAS認定を受ける。現在、長澤農園の野菜は、京都では、錦小路の老舗八百屋「かね松」でしか入手できないほどひっぱりだこになっている。後継者である息子に胸を張れる野菜を作るべく、日々研究を続けている。

●中東 久雄 (「草喰なかひがし(Sojiki Nakahigashi)」経営)
Hisao Nakahigashi
 生家は、京都市左京区花背の美山山荘の次男として生まれる。実兄を師として、1972より料理の世界に入り、1997年銀閣寺伴に「草喰なかひがし」を独立開店。毎日、大原の山奥に分け入り、草木を摘み、大原の農家で仕入れた野菜を持ち帰り、「お竈さんで炊いた御飯に炭火の肴と山野菜を添えて」を看板に、「命有る物すべて食べ尽くす」を信条に、現在京都でもっとも予約の取れない店として、また、京都の名料理人で作る、日本料理アカデミー会員として、本業のかたわら、子どもたちを対象に、食育にも熱心に取り組んでいる。

コーディネーター
●今里 滋 (同志社大学大学院総合政策科学研究科教授)
Shigeru Imasato
 1951年福岡県生まれ。九州大学大学院法学研究科博士課程修了、法学博士(九州大学)。九州大学名誉教授。2003年2月まで九州大学大学院法学研究院教授として行政学・地方自治論の教育研究に従事するも、同年4月に行われた福岡県知事選挙に出馬するため辞職。現在は、同志社大学大学院総合政策科学研究科教授として社会起業論や公共性論を担当している。理事長を務めるNPO筥崎まちづくり放談会は「命と食と農をつなぐコミュニティ・レストラン筥崎公会堂」を直営。また、長崎県の農家と提携してアグリ・ツーリズムを事業化している。

2006年2月 1日

「総政」の院生生活(5)

(この書き込みについては大学当局の公式の記事ではありません。あらかじめご承知ください。)

 院生TKです。2月になりました。
 修士論文の提出が終わってもまだ肩の荷は下りません。こんどは先生がたに読んでいただく番です。
演習(ゼミ)で論文を指導してくださった先生が「主査」、そして研究テーマに関連したお二人の先生が「副査」となって査読をしてくださるわけです。それにしても書く方は大変なのですが、読む方の先生がたもいったい何本の論文を読まれるのでしょうか。これも大変です。
 いわゆる口頭試問ですが総政では「修士論文公聴会」として公開で行われます。一人当たりの割当時間は20分で、院生による10〜12分のプレゼンテーション(ほとんどは「パワーポイント」を使用)のあと、主査の先生による進行で、副査の先生からのコメント、Q&A、主査の先生によるコメントで締めくくられます。
 さて今年の修士論文公聴会ですが2月11日(土)の午前9時20分〜午後5時、2月12日(日)の午後1時〜5時20分に博遠館202,211教室にて開催されます。
 院生たちはそれまで発表書類の作成、そして数日前からはリハーサルなどなどにいそしむという日々になります。がんばれ!