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2006年6月28日

 ■ 宇根豊さん講演会のご案内

“農と自然のイノベーター”宇根豊氏講演会を大原“結の家”で開催いたします。

「自然のめぐみを引き出す仕事とくらし」
 
福岡市の近郊、糸島郡二丈町で、農業を営みながら、人と農と自然の関わりについて思索と実践を重ね、「虫見板」をはじめとする画期的な活動や数々の著書で、農業や環境問題に取り組む人々、そして農政に大きな影響を与え続けている宇根豊氏の講演会を下記の要領で開催いたします。「虫見板」も配布いたします。(限定100枚)
ご多用中とは存じますが、自然と共生する観光農村として発展を目指す大原地区にとって有意義な講演となることと存じますので、お繰り合わせの上、お集まりくださいますようご案内いたします。

● 日 時:平成18年7月15日(土)午後2時~午後5時
● 場 所:同志社大学大学院総合政策科学研究科大原キャンパス農縁館“結の家”
    (左京区大原来迎院町346番地)
● 参加費:無料(但し、講演会終了後の懇親会に参加される方はお一人3000円お願いします。下記「懇親会について」をご確認のうえ、ご参加いただけます方は事前にご連絡ください)
● 主 催:同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーション研究コース
お問い合わせは、渡辺雄人@結の家(℡ 075-744-2082)までお願いします。

■懇親会について■

●  日時;  7月15日(土) 午後5時半~8時
●  場所;  呂川茶屋 (「結の家」からは三千院参道を挟んで向かい側。大家さんのお店です。)
●  参加費;  お一人様3000円
●  懇親会準備のため、ご参加いただけます方は必ず事前に渡辺までご連絡いただきますようお願い申し上げます。( 渡辺 075-744-2082 または、090-2260-1538 yutowatanabe1982@gmail.com )

■大原までのアクセスについては、駐車場に限りがありますので、なるべく公共交通機関にてご来場くださいますようお願いいたします。京阪出町柳駅、地下鉄国際会館駅から出ております京都バスを利用されるのが便利かと思います。→京都バスHP http://www.kyotobus.jp/
バス停からは三千院参道に沿って上がり、左手にドレッシング「志野」のお店を見てすぐ右手にある橋を渡り、道に沿って上がった右手です。徒歩5分ほどです。

宇根 豊(うね・ゆたか)氏 のプロフィール
NPO法人「農と自然の研究所」代表理事 日本有機農業学会副会長 生き物文化誌学会理事 福岡県農業農村振興審議会委員 環境稲作研究会委員 農林省環境政策会議委員 農学博士
 住所:福岡県糸島郡二丈町田地原1168番地 電話&FAX 092-326-5595 メール:n-une@mb7.seikyou.ne.jp


 1950年 長崎県島原市で生まれ、1973年福岡県の農業改良普及員になる。
 1978年 「減農薬運動」を提唱し、「虫見板」を普及させた。(現在16万枚普及)
 1983年 『減農薬稲作のすすめ』を自費出版。「減農薬」という言葉は、全国に広まった。
1989年 『田の虫図鑑』を発行。日本ではじめて「ただの虫」という概念を提案。今では       学術用語になっている。
 1989年 糸島郡二丈町で新規参入就農。兼業農家となる。
 1996年 『田んぼの忘れもの』出版。農業生産の概念の大転換を提唱。
2000年 『田んぼの学校・入学編』農業ではなく「農」を子どもたちに伝えることを提唱。
 2000年 福岡県庁を退職し、NPO法人「農と自然の研究所」の代表理事に選任。
 2001年 『百姓仕事が自然をつくる』出版。農業を土台とした新たな自然論を展開した。
 2003年 減農薬稲作の技術開発普及と理論化の功績で、日本作物学会技術賞を受賞。
 2004年 九州大学から『百姓の環境技術形成のための方法論』に農学博士号授与。
 2006年 農と自然の研究所は、朝日新聞社主催の第7回「明日への環境賞」を受賞
 2006年 『国民のための百姓学』は、第21回農業ジャーナリスト賞受賞
 主な著書
【単独著】 【共著】
『減農薬稲作のすすめ』(擬百姓舎)
『減農薬のイネつくり』(農文協)
『田の虫図鑑』(農文協)
『環境稲作のすすめ』(環境稲作研究会)
『田んぼの忘れもの』(葦書房)
『田んぼの学校・入学編』(農文協)
『百姓仕事が自然をつくる』(築地書館)
『農の扉の開け方』(全国農業改良普及支援協会)
『国民のための百姓学』(家の光協会) 『自然再生事業』(築地書館)
『有機農業ガイドブック』(農文協)
『農協の有機農業』(家の光協会)
『水田生態系における生物多様性』(養賢堂)
『除草剤を使わないイネつくり』(農文協)
『農村ビオトープ』(信山社)
『井上ひさしの農業講座』(家の光協会)
『地域が動きだすとき』(農文協)
『食料主権』(農文協)

農と自然の研究所について

活動内容や入会案内は、次のホームページをご参照ください。 http://hb7.seikyou.ne.jp/home/N-une/
農と自然の研究所は、設立当初の会員数は約300人で、理事は18人でしたが、その後2001年9月7日に、福岡県から特定非営利活動法人(NPO法人)認証を受けました。現在、会員は全国に約860人。年会費2000円。出版物は、16種類に及びます。

 赤トンボは人に親しまれ、詩に歌われ、群れ飛ぶ風景はよく表現されてきましたが、それが田んぼで生まれていること、まして百姓仕事によって維持されていることは、2400年間の水田稲作の歴史の中で、一度も表現されることはなかったのです。それがこの国の「自然観」だったからです。それほど自然はあたりまえに身の回りに存在し、ただ満喫していればよかったのです。ところが、「農」が人間の身近にあらねばならぬ理由が、これほど忘れ去られてしまうと、身の回りの環境はどんどん荒れていきます。しかも多くの人には、荒れてきたという自覚すらなくなっています。とうとう、赤トンボが田んぼで生まれていることを口にせねばならなくなったのです。
 ところが「農」がこの国の自然をどう形成しているのか、百姓仕事が自然をどう支え、どう変化させているのかは、とても重要なことなのに、ほとんどわかっていません。たとえば畦に咲く花にどういう価値があるのでしょうか。どうして生きものは田んぼに集まってくるのでしょうか。なぜ農業体験のない都会人ですら、棚田を美しいと感じるのでしょうか。なぜ都会の子どもが「田んぼに石ころがない」ことを不思議がるのでしょうか。これを説明できるような言葉が求められています。
この研究所は「農」が生み出すカネにならないものを、百姓が胸を張って表現し、国民がその通りだと言って支援するための思想や、事実や、摂理や、農法や、情報や、感性を深めるために設立されました。赤トンボや棚田や畦花は例に過ぎません。あまりにも多くのモノが手づかずで野に吹きさらされています。この研究所は百姓仕事の中で、一つ一つそれをひろっていくのです。
 この研究所には、さまざまな考えの人間が同じ思いに根ざして集います。あなたも寄ってみませんか。
(設立趣意書から)

2006年6月28日 10:35